球を囲う幕舎(きゅうをかこうばくしゃ)
保田 春彦
その昔、モーゼがヘブライびとをつれてシナイの荒野をさ迷ったとき、野営の幕舎を張って聖櫃を安置させたという。このヘブライ神話は、作者が近年主題とする「現代の聖域」のイメージに図らずも合致して制作の発想となりました。
鳩もつ少年
舟越 保武
すこやかな少年のすがたが、青い空に羽ばたく望みを胸に描いて、野に立つ若くたくましい姿を作りました。
アンとミッシェル
朝倉 響子
鳥のさえずり、風の音、すべての自然のリズムの中に、やすらげる空間、ふれあう空間、親しまれる空間を表現したい。
二人のある瞬間のフォルムが、虚構と現実のはざまでときのひろがりを感ずるように。
7月(七夕)の樹
向井 良吉
“七夕”は、天の川を挟んだ牽牛星と織女星が年に一度川を渡って逢瀬を楽しむ日という、乞巧奠と呼ばれる星祭です。織女星にあやかって技芸が上達するように祈ったり、子供たちは、折づる、短冊、星切紙に願いごとを書いて吊るしたり、現代とはいささか離れた行事ですが、わが国の民族の伝承行事です。
一直線に延びるプロムナードの見通しを妨げぬよう、樹木を

で型どり、ワックス工法という独特の鋳造法で造りあげました。
カリュアイの柱
江口 週
ペルシャ戦役の際、ペロポネソスの一国カリュアイ(Karyai)はペルシャに味方したため、ギリシャの勝利ののち、少女たちが奴隷として連れ去られたという伝えから、梁を支える柱としてこの像が公共建築物に用いられるようになったという(Caryatides)。女像柱。この故事から、失われた少女たちの青春と愛への贖罪として抱擁のかたちをもった柱状の彫刻、モニュメントとして表現し、「カリュアイの柱」と題しました。
少女
笹戸 千津子
緑に囲まれた広い空間の中で、思いがけない出逢いの人々と爽やかな語らいの時がもてることを願いながら、ちょっとおどけたポーズで立たせた「少女」の像に、子供らしい優しさをも表現できればの想いを託して。
少年
雨宮 敬子
何気ない少年の身振りの中に、ある種の新鮮な感動を覚えました。少年のさわやかな躍動感を、のびやかでしなやかな姿態の中に表現したいと思いました。
道標・鴉
柳原 義達
鴉は、神武天皇の道案内をしたといわれるように、人間と深く関わった鳥です。そして、今でも人々とともに生きています。
府中の森公園の入り口に設置された私の鴉の彫刻は、美しい公園の道案内ができ大変幸福です。公園のなかでは、ほかの多くの彫刻が皆様を喜ばせてくださいます。